タイ料理ギュッとしタイ|新たな宅配 メニューにないタイ料理を?(静岡県)

タイ料理,人気動画まとめ

新型コロナの影響で外食を控える動きが続いていて、テイクアウトやデリバリーが人気です。そうした中、新しい形態のデリバリー専門店が登場し、注目されています。

<天野大輔記者>「静岡市にある炭火焼き料理を売りにした飲食店です。厨房では、お店では出していないはずのタイ料理がつくられています」
 静岡市の中心街にある炙之介は、新鮮な魚介類や豪快な肉盛りなどを楽しむことができる飲食店です。その厨房で作られていたのは、店のメニューにはないはずのタイ料理でした。
<店員>「これはパテです。日本でいうと焼き鳥です。デリバリーで、今までにない料理を炙之介でというので、今やっている」
 実は、タイ料理はデリバリー専用のメニューです。宅配サービスの「ウーバーイーツ」のみ注文を受け付けています。
<天野大輔記者>「こちらがタイ料理の注文画面です。サイアムキッチンという名前になっていますが、お店の名前とは全く違った名前になっています」
 スタッフが店の厨房を使って調理しているものの、タイ料理店としての客席はなく、テイクアウトもできないのです。実店舗を持たずデリバリーを専門とする飲食店は「ゴーストレストラン」と呼ばれ、コロナ禍で注目を集めています。
<炙之介 杉山高太店長>「今ある設備を使って、新しいビジネスモデルにチャレンジしていけるように、挑戦していっている」
 新型コロナの影響で店内での飲食が厳しい中、新たな一手として、店の設備を活かして全く別のブランドでデリバリー専門に勝機を見出したのです。
 複数のブランドを一手に扱う新しいタイプのデリバリー専門店も登場しています。2020年、浜松市にオープンした「TGAL」はキッチンのみの店舗で、客席もなければテイクアウトもできません。代わりにずらりと並ぶのは、ウーバーイーツの注文を受ける端末です。
<TGALデリバリー浜松店 梅村恒汰さん>「ご家族でご注文いただく方も多いんですけれど、最近多く見られるのは単身者」
 東京の有名店など9つのブランドを請け負っていて、注文が入るとそれぞれの飲食店の代わりに調理をして利用客に届けます。会社などからまとまった数の注文もあり、1日に平均20食から30食の売れ行きだということです。
<TGALデリバリー浜松店 梅村恒汰さん>「大変ではあるんですけれど、一度覚えてしまえば難しいことではない。各ブランドごとに違うところを要所要所でしっかり覚えて対応していくという形でやっている」
 自宅で安心して味わえるデリバリーの選択肢が広がっています。「おうち時間」が長引く中ですが、外食やテイクアウトでは味わえないグルメを自宅で探してみてはいかがでしょうか。

#オレンジ6 5月11日放送